2017年 高知同友会総会
公開日:
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県例会
「社員と共にワクワクする企業へ成長するために」
報告者:中山 英敬 氏
第32回定時総会の後の県例会では、福岡同友会代表理事の㈱ヒューマンライフの中山英敬氏からの問題提起がなされました。
地元の名門・麻生セメントに入社し、会社の新事業への出向から中山さんの運命が変わります。マーケティング事業への進出だったのですが、会社が3年経たずその事業から撤退してしまったのです。氏はやりかけたことを諦めきれず独立し、コールセンターを自分の事業としてやり始めることになります。
勇んで独立したものの、簡単に軌道に乗るはずもなく、苦戦している時に同友会と出会います。そして経営指針の必要性を説かれ、福岡同友会の経営指針合宿で作成し、苦闘を経て共有に向かいます。
経営指針の共有のために欠かしてはならないのが、コミュニケーションです。何度も同友会の三大行事に出かけては、その本質を県外の経営者たちから学びます。そうして利益の出ない「サポート部」という部署を作り、社員の気持ちを最優先に捉える社風を作り上げ、遂に「残業ゼロ」を実現します。
子育て中の女性の多い職場ならではの細かな配慮も忘れず「母親業を優先してくださいね」という社長の言葉が、お客様を大切にし、仲間を大切にする風土に会社が変わっていきます。こういう言葉はうわべだけでなく、職場への感謝が生まれ、お客様への感謝にもつながるものなのです。そして会社は利益率の向上を果たし、素敵な会社作りが労使一体で始まります。
「ちゃんと貴方のこと見てますよ」「やりたいことを教えて下さいね」「貴方が居るから会社もある」
そんな会社が出来上がります。
その後多角化することでまたピンチが訪れます。お客様からのクレームが多発しだしたのです。経営者が現場を見ていなかったために起こったことが原因だったようです。現場の空気も悪くなり、一度に40人もの退職者が出たりします。中山さんは全社員を集め「もう一度見直します」と社員に謝罪し、現場に真実宿るをキーワードに立て直しをはかります。
幹部社員とともに新人育成計画を立て、「人の力を信じる」をやり直します。コミュニケーションからしか信頼は生まれない、それを再度実践します。
幹部社員から「経営指針を私たちで作らせてください」という申し入れを受けたそうです、現場の言葉で作りたいからと。中山さんの会社が本物目指してスタートを切りました。
報告を受け、グループ討論では「社員の自主性を引き出すために明日から何をしますか?」というテーマで話し合いをしました。参加者の各業種によりいろんな工夫がされており、参考になったことは言うまでもありません。
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