安芸支部9月例会「順番ながやきね」
公開日:
:
安芸支部例会
安芸支部9月例会「順番ながやきね」
報告者
川竹住宅サービス 川竹優希氏
四国銀行安芸支店 東原久泰氏
高知県中小企業同友会安芸支部9月例会は「順番ながやきね」として、川竹住宅サービス川竹優希氏、株式会社四国銀行東原久泰(安芸支店長)氏に登場していただきました。
川竹氏は、川竹住宅サービスの2代目として活躍されています。従業員は9名、仕事内容は総合建設業で主に住宅基礎工事です。基礎には一般住宅用の「べた基礎」と、倉庫や物置の「布基礎」の2種類あり、基礎で大事になってくるのが、最後のモルタル塗りで、完成した基礎の一番上に1センチぐらいモルタルを正確に塗る作業があります。これは土台との隙間を無くす為で、1ミリ単位で基礎屋の技術の差が出て、仕上がりに影響するそうです。
住宅基礎以外に電柱を入替した後のアスファルトやブロック、フェンス等を原状復帰工事をしています。これは四国全域にわたり工事をしているそうです。
川竹氏は、「私は父親に負けたくない。理由は同業者に『父親みたいに仕事やりなさい』とよく言われます。父親が2人から会社を始めて、苦労した事や同業者に信頼されている事は分かっていますが、ただ仕事を継いだだけにはしたくない。もっと従業員も拡大して、株式会社にしていきたいという目標があります。本当に頑固な私ですが、これからも皆様に助けて貰って頑張っていきます。」と、抱負を語ってくれました。川竹氏の正直なスピーチは、息子なら誰しも胸に抱いている「父を超えたいとの思い」を、思いださせてくれたのではないでしょうか。同時に「父が居てこそ今の会社がある」ことの大事さも改めて問われたような気がしました。
東原氏は安芸支店で2年目を迎えました。同友会入会の動機として、「取引の有無に関係なく、会員の経営者と本音の経営話や情報交換ができる事」や、「異業種交流、産官学との連携等地域密着型金融の実践の機会となる事」を挙げてくれています。
四国銀行は明治11年10月に第三十七国立銀行として創業、大正12年に四国銀行と改称し、平成25年には創業135周年を迎えました。前身である第三十七国立銀行が、お札の厳正な取扱いを遵守すべく、頭取以下全従業員23人が連署して血判を押した誓約書のレプリカが、応接室に飾られています。この内容は取引に不正があった場合は私財で弁償し、さらに切腹することを誓ったもので、銀行員としてだけでなく社会人としての倫理観、責任感の重さを伝えるもので、同行の至宝として今日まで受け継がれているそうです。
東原氏は、銀行入行以降の大きな経験として、1年間日本経済生産性本部へ派遣された際に、各企業からの派遣者が集まり経営の勉強をした時のことを話してくださいました。「当時30歳そこそこで自分に自信もあったのですが、上には上がいるというか良い意味で鼻を折られた事で見直すきっかけになりました。」そのメンバーとは今でも良いお付き合いが続いているそうです。次に、2度の出向経験から得た、お客様サイドから銀行を客観的に見た経験から、お客様の立場に立って考えることの俊敏さに繋がったといううお話をしてくださいました。東原氏の、「仕事を通じてたくさんのお客様・同僚との出会い、別れ、この『人との関わり』が銀行員の醍醐味ですし、自分の財産だと思っています。」という言葉から、2度の出向経験が今の支店長を作りあげてきたものだと感じました。
今回、川竹氏の発表中には、5分程度の停電、東原さんの発表中は近くに落雷といった、お二人の緊張をほぐすのに、雷様も協力してくれたようなハプニングがありました。
お二人の今後のご活躍を祈念いたします。
(停電中・・・)
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