第1期　社員と経営者のための共育講座(ディセントワーク委員会主催）

ディーセントワーク委員会では、今期からの新しい取組みとして社員と経営者のための共育講座を開催することになりました。
開催することになったきっかけは、昨年度、第13期共育講座に参加されてる企業の経営者の方から、「障害者の従業員のためのこういう講座ってできないかな？」この一言でした。
ディーセントワーク委員会のなかで、社員教育委員会の開催している共育講座のような講座を、障がいのある社員さんを対象に、開催することができないか検討し、実際に試験的に共育講座を開催し検証、その上で、障がいのある社員さんが今後、職業自立をしていけるような講座が必要だと感じ、学びの中から自己理解を深め、経営者とともに働くことの大切さを学んでもらいたいと思い、今期より委員会の活動として本格的に開催することとなりました。

その第1期社員と経営者のための共育講座を高知障害者職業センターにて（高知市大津）南国にしがわ農園、ハッピーファーム、戸田商行の社員さん3名と3社の経営者の皆さん、そして静かな喫茶店の社員さん（見学）事務局の9名で参加しました。
講師は高知障害者職業センター穂坂さん、働きつづけるために大切なこと（自分のことを知る）を、受講生の職業生活について整理し、できそうなことは改善して今後の目標も考えようとアドバイスしていただきました。
まず、どこの会社で働くときでも大切なことを受講生それぞれに確認し、長く働き続けるために大切なこととは、生活リズム等を整えることだと説明していただきました。
次に、自分のよい点や自分の苦手な点を知り、苦手なことで直すことができそうなことはこれから直していこうとお話しされていました。
職業生活を維持する力としては、「職業適性」「基本的労働習慣」「コミュニケーション力」「日常生活管理」「心と体の健康管理」があり、土台が大事で健康が一番だということ。また、「あいさつ」「返事」「質問」「報告」も大切なこと、わからないまま何も聞かないでおくのではなく、わからないことがあれば質問してみる、質問の苦手な人は会社の人に相談してみてはとおっしゃっていました。
後半は、自分のことについて記入していくシートがいくつかあり、「働く理由を考えてみましょう」、「身だしなみのチェック」、「仕事についての記入」等それぞれ講師と話しあいながら一対一で記入しました。
「次回会うまでにどのくらい目標に取り組めたのか、できなくてもいいから少しずつでもできるようになっていればいい。一番大事なのは、自分の目標に向かって取り組む気持ち」とのことです。
「これからの目標が明確に決まり、最終的にこれからどうなりたいかシートに書き込みができ、次回講座の受講生の取り組みが次に生かせるよう確認させてもらいたい」と、ご高話いただきました。
講座終了後は、ランチを食べながらみんなで振り返りをしました。
この講座は、通常の新人研修でも充分活用できる内容の講座でした。